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渋谷。電気の消えた電力館を通り過ぎて消防署までくると、だいぶ店も人通りも減って、さらにその先のハローワークあたりは夜になると少し寂しいくらいになる。その脇の、規模は小さいけれどガラス張りの綺麗なビル、エレベーター前に、ちょっとした看板。目立ちはしないけれど、個性的な店なんだろうということはすぐに分かるようなつくり。
エレベーターを降りるとすぐにドア。中もそんなに広くはない。カウンターが6席、テーブルに10席くらい。入り口側にはオールドボトルとグラスのショーケース、奥には本棚。家具も上品。
そしてバーテンダーも上品なおじさま。
バックバーにはコニャックが中心で100種くらい、その他グラッパやカルヴァドスといった、果実系蒸留酒とでもいうようなお酒が中心に200~300種くらいか。ウィスキー、とくにシングルモルトは多くはないけれど、ブレンデッドのオールドボトルが10~20本くらい。ハーブをふんだんに使ったジンなど、個性的なボトルが並んでいた。
バーテンダーさんはこの仕事をはじめて2年ほどだとのことで、客の気分に的確な酒を出すというよりは、自分の好きな酒を紹介していくという雰囲気で、ときどき語りに入ってしまうこともあるようだけれど、丁寧にすべてを説明してくれる。
コニャックの種類や熟年数を比較しながら飲んだこともなかったので、それぞれ面白かった。コニャックは50年熟成がひとつのスタンダードですから、などと言われる。でもウィスキーに比べると50年ものでも値段はさほどいかず、わりと平常心で楽しめていい。

さらに、チョコレートや焼き菓子、生ハムなども、とにかく上質なものだけを集めました、という雰囲気で、ちょっと気を抜く間がないなーなんて感覚にもなるものの、全体的に良心価格で嬉しい。
こんなものもあるよ、こんなものもあるよ、と新しい世界をいくつも覗かせてくれる、入り口のようなところ。
- 猫ひろし
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「キャリア志向」から「ゆるふわ愛され系」に方向性を変えたのは2000年代か。あのころ何があったんだっけ。
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KHAKI DAYS : 森永博志「享楽をあきらめない」
2010-02-24
2010-10-01
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